健康ほど大事なものは無い
被災した時、もっとも大切なモノは何でしょう?
14年前自分にも何か出来ることはないか?
そう考えて、当時高校生だった話し手は
ボランティアに行くことに決めた。
しかし、学生の話し手は、ガレキ撤去などのお手伝い
には配属されず、海岸沿いの遺留品を集める作業
などがほとんどだった。
テレビで放映されている1,2年はボランティアも
100人単位で来るそうだが、3年目ともなると
テレビでもあまり放映されず、
ボランティアも一桁に。。。
だけど、全てが崩壊してしまった人々は
3年では復興出来ない。
見捨てられたと感じてしまうそうです。
だから、3年目辺りからお話を聞く係になったらしい。
色々な人の話し相手になるというお仕事
5年目位の頃、今日は俺の家に泊まって話を聞いてくれ
そう言ってきた方のお宅にお邪魔したそうです。
心を許してくれたのか
被災当日の話をしてくれたそうです。
その方は、セミリタイヤ後、農業を始めた方だった。
隣のご老人がとても親切に色々教えてくれていたそうです。
大きな地震が起きたあと、地域の放送で避難を促している。
しかし、お年寄りになると、その放送が聞こえないそうです。
セミリタイヤした方は、一軒、一軒、玄関を叩いて
避難するよう促した。
だけど、もっともお世話になったお隣さんが全然出てこない。
ギリギリまで必死に声掛けしてドアを叩いていたら
先に逃げるよう言われた。
そこのご老人の奥様は寝たきり状態。
奥様を置いていけないと覚悟を決めていたそうです。
説得も虚しく、避難所に向かう。
後日、遺体となって、お隣さんと対面することになるそうです。
そんな辛い別れもあったのですが、
避難所生活も地獄だったそうです。
3月の東北地方は、まだまだ寒い時期です。
そんな中、被災した皆様に支給されるのは
ひざ掛け程度のもの1枚。
多くの方が1つの場所に居るので
足を延ばして眠れない。
エコノミー症候群でお亡くなりになったり
夜、うめき声や叫び声が聞こえる。
糖尿病を患っている方々。
インスリンの配給は無いので悪化していく。
お風呂にも入れない。
不衛生な状況で壊疽が始まる。
物凄い異臭がすると周りを見回してみると
糖尿病患者の足が壊疽して、蛆が湧いている。
また、ある人は、目が見えなくなってパニックって叫ぶ
糖尿病の合併症は、ある日突然来る。
壊疽が始まって蛆が湧くまでくると激痛らしく。
悲鳴のような声殺してくれと懇願する叫び声
そして、お亡くなりなった方を埋めたりも出来ないので
1か所にまとめて置くことになる。
人の肉が腐った匂い。
とてもストレスフルな環境で過ごさなければならない。
災害で亡くなった人と近い数の死者が
被災して、持病を持っていた方
1番が糖尿病
次いで高血圧
毎日、クスリのお陰で生きてる人が
どんどん亡くなっていくそうです。
セミリタイヤした方は、今回話してくれた話し手に
『いいか。これだけは覚えておけ。
これから仕事を始めると、自分よりも仕事優先してしまう
そんな時もあるだろう。
だけど、絶対に頑張り過ぎるな。
健康が1番大事なことだと覚えておいて欲しい。』
と教えてもらいました。
今、私達はなぜか大丈夫と思い込んで
日常がこの先ずーっと続くと思って生活している
そういう人が多い。
自分の身体よりも仕事を優先してしまう。
だけど、首都圏で何か起きた時
私を含め、皆さんの準備は大丈夫でしょうか?
逃げることが出来ない状態だったり。
毎日クスリを飲んでいる人
飲めなくなって、せっかく逃げれたのに
命の灯を消すような行為にならないように。
危険が押し寄せて来た時
走って逃げれる体力を
気付いた今から準備していきたい。
アナタは大丈夫ですか?
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