東京築地目利き協会の講座
父は職人気質で
大田市場に行っては仕事してる人に
話しかけつつ捌き方を盗んでくる
器用な人だった。
故に教えるのは
下手くそオブ下手くそ
ちょっと違うと
「いいか?!よく見てろっ!」っと
捌き始めちゃう。
目で覚えられない私は一向に覚えられない。
我が家でのイベントでは
父が船盛などを作ってくれる。
私は、母に何かして貰った記憶は
あまり無いけど
父は、家族の為に
色々やってくれた感が強かった。
父が居なくなって、
自分で記憶を頼りに頑張るんだけど
めちゃくちゃ大変で・・・
面倒だから、スーパーでお願いすると
旨味が抜けた水っぽい魚が気に入らない。
美味しいものが食べたい。
この欲求がたぶん1番強い私。
やっぱり、自分でやらなきゃだなぁ。。。
それで、目利き協会の講習をせっせと受けている。
コンシェルジュになればいいのに
なかなか、休みを合わせるのが難しくて
単発ばかり。
それでも、父が盗んで来た技を
盗めない私が見様見真似で捌くのとは
あらゆる点で思い違いをしていて
ちゃんと教えて頂くと
結構、楽に出来てしまう。
本当に今までのスッゴイ大変
というイメージを払拭してくれた。
今回の鯛は大分県産の鯛
捌くのが一部とても大変だった。
なぜかというと・・・
今までに無いモノが存在したから。
解るだろうか??
鳴門骨です。
鳴門骨とは・・・
潮の流れの速い環境で育った天然鯛によく見られる現象
流にさからって泳ぐため疲労骨折し
再生と骨折を繰り返しコブのような状態になるそうです。
たくましく身の締まったブランド真鯛の象徴だそうで
「鳴門骨の個体は極上だ」などと言われているようです。
このコブのお陰で、
包丁を普通に進めようとすると
つっかえる。
他にも特別講座で
出刃包丁にも種類があると教えて頂いたり
初めてがいっぱいで驚きの連続でした。
頭も手伝って頂いてなんとか半分に
だけど、本当に硬くて
道場六三郎さんが、鯛の頭が割れなくなって
引退したと仰っていた理由が解りました。
コツと力が必要な本当に難しい作業でした。
だけど、やはり料理人には、
道が見えるみたいで、「ココ」
って場所を教えて貰うと、
包丁がすーっと入っていくんです。
あと、包丁の動かし方ひとつでも
簡単に切れていく。
今まで、力業でやってた部分も
こんな風に楽に出来るのであれば
家でも魚料理が簡単に出来るかも。
父が居た頃のように美味しいお魚が
食卓にあがる事も増えると良いなぁ。
7月9日には東京築地目利き協会
5周年 記念フォーラム
を開催するとのこと。
日本の食文化を担う方々のフォーラム
一緒に参加しませんか?
色々な催しを用意しているみたいです。