認知症との関わりは気付きと慈愛に満ちている
我が家の父は、常に自分の気分次第で動く。
食べたきゃ食べるし、食べたくなきゃ食べない。
また、相手の感情のエネルギーを感じて自分はどう動くか判断する。
マニュアルが大好きな母は、父が大好きだ。
出来れば元気になって、一緒に旅行したいと思っている。
だから、マニュアル通り介護をしっかりやる。
私も、世間でコレが良いと言われているからやった方がいい。
そういう感覚の持ち主だった。
なので、マニュアル通りだとしてもしょうがないと思う。
彼女は、世間から見れば、献身的介護を行っている。
ただ、彼女は自己受容が得意ではない。
常識的に生きる事に集中してきたので、
自身の気持ちなど、二の次三の次。。。
ココロに蓋して生きてきた人間だ。
そりゃ・・・私、目の敵だわw
今気づいた。
私は、産まれた頃は、おそらく、
自分の感情の赴くまま行動してたと思う。
今の父と一緒。
止めてって言っても止めない。
やれって言ってもやらない。
イライラのピーク。
こっちだってやらなきゃいけない事
山ほどあるのに
あんたにばっかり構ってられないのよっ!!
こうやってイライラと焦りと
気分良くないエネルギーを貰うから
余計反発する。
我が家の場合、服を脱がせようとすると
必死に袖やら裾やらを握ってしまう癖がある。
認知症の人に多い行動らしい。
指相撲をするように手を握れば、
裾や袖は捕まれないから
比較的簡単に脱がせられる。
また、父は、目の前に人が居ると安心するけど
脇に人が立つと途端にへっぴり腰になる。
だから、私が、父を移動させるときは、
基本正面から誘導する。
そして、ピラテスで腹筋する際
足の親指を先生が踏みつけると
出来なかった子も腹筋が出来るという
不思議な光景を目にしてた。
椅子から立たせる時
親指を踏んであげると
案外簡単に立ち上がってくれる。
こんな感じなので、
私は、介護をほとんどしてないし
たまにやってるだけだから簡単
と思っているが、
彼女がやろうとすると上手く行かない。
教えてもやらない。
なんで握るのっ!!
余計なコトしないっ!!
ちゃんと立ってっ!!
以前の私も同じだった。
言う事聞いてくれない父にイライラした。
何が変わったか。
【はじめの法則】で
徹底的に自分を愛した。
結果、他人に対しても
他人が動いてくれる愛を送ることが
出来ているのではないかと感じている。
他人の欠点を責めることが少なくなった。
エネルギーでの会話の父は
本当に多くの気付きをくれる。
いつまでも私想いの父である。
ありがとう。父さん。