認知症対応にも必須項目
我が父は、認知症から寝たきりになり
もう、何を言ってるのか解らない。
入院する度に悪化する。
私は、子供の頃から
家族のはみ出し者って意識だった。
私以外の人は皆、和が好きなの。
書道、華道、着付け、箏、尺八、民謡
私が好きなのは、
パン作り、お菓子作り、バンド
常に浮いてた。
価値観も考え方も何もかも
共感できない。
だけど、父はそんな私を
ずーっと見守ってくれていた。
父はクラシックが好き・・・
っというより、周りの流行に乗っただけかもw
そんな父の影響でクラシックのレコードを
よく聴いてた。
モーツアルトは苦手。
眠くなる。
ショパンが好きだった。
あとは、有名どころで
ドヴォルザークとか
父は、自分の意見は言えないけど
とても表情豊かなので
嫌がってそう。
喜んでそう。
というのは、解る。
後は、何も言わずにおとなしく寝ている。
そんな父だから、介護者からも
手のかからない子みたいな感じで
放置されることが多い。
そうすると、人間的行動が劣化していく。
景色を変えたり、食事を変えたり
そういうのもある意味大切だけど
やはり、1番大切なのは、コミュニケーション
だと私は思います。
会話をすることで
認知症の父にも
楽しいという感情が湧いたり
みんなと居たいという欲が出たり
必要とされているという存在価値だったり
色々出てくる。
おそらく、コレが、
脳への1番の刺激になっている。
だけど、無反応な人間に
毎日の生活に追われながら
丁寧に対応するのは
難しいのかもしれない。
だけど、機械的だろうとなんだろうと
毎日の世話をしているのは事実なので
そこは、認めなければならない。
協力して介護すれば
コミュニケーション関係は
引き受けられるのに
っと残念に思うけど、
幼少期から、嫌いなことばかりする私の
存在は受け入れられないと解ったし。
私も、同じ生活では生きる屍になる事が
ハッキリわかったので
父にはその旨を伝えました。
もう、喋れない父が、どのように思ってるかは
私の勝手な判断だけど。
しっかり目を開いてうなずいて
手を握り締めてくれたから
おそらく、OKなんだと思って
自分の人生を幸せにするための行動に
切り替えました。
私が、『好き』に集中できるのは、
認知症になっても
ちゃんと背中を押してくれた
父のお陰です。
本当に父には愛されていると実感が出来ます。
父さん、ちゃんと幸せになるまで
見守っててね。
それまで、世帯主として頑張るよ!